2015.11.21  衝撃!!「保育業界初イクボスフォーラム」

 

保育業界では全国初の「イクボスフォーラム」を11月21日開催しました。

50名近くの方がJR博多シティに集まってくださいました。

 

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第1部はNPO法人ファザーリングジャパン 代表理事安藤哲也氏の 「イクボスが組織を変える、社会を変える」というテーマでの基調講演でした。
安藤氏自身も3人のお子さんの保育園のお迎えの経験者であることから保育園に関しての造詣も深く、実例を交えながら説得力のある、面白い話が聞けました。改めてイクボスの重要性を感じさせられた講演でした。

 

第2部はパネルディスカッション。

パネラーはおへそ保育園の吉村直記園長、洗心保育園の松永まゆら主任、安藤氏(前出)と弊社立川結宥子。
2園の志や改善の取組みは素晴らしいものでした。
皆がこういう行動を取ることが出来れば、保育業界の人手不足は一気に解消するのではないかと思われる話を聞くことが出来ました。

なんと有休休暇の取得率が約90%(おへそ保育園)、100%(洗心保育園)という信じられない数字でした。一般の企業でも難しい数字だと思います。
また、それを取得してもらうための取組は頭が下がる思いでした。

両園ともに人を大切にしているので、そこで働く人には「働き甲斐」が生まれます
環境が良いので離職も少ない、欠員が出ても紹介で保育士さんが集まる。園の方針がわかったうえで入職しているので教育に時間がかからない、という素晴らしい循環が生まれています。

洗心保育園はハローワークに求人を出したことがないそうです(驚)

求人誌に出しているわけではありませんよ。ここで働きたいという保育士さんが沢山いるので求人を出す必要がないそうです。
逆に離職者が多いと次のような悪循環が生まれるのではないでしょうか。
①残っている人が疲弊する
②疲弊するので気持ちの余裕がなくなる
③余裕がないので他の職員のカバーは出来ない
④人間関係もギスギスし、働き甲斐も感じないので離職する
⑤求人から面接、入職後教育にかかる時間・手間・費用が余計な負担となります
⑥「人が定着しない」という評判が保育士間や保護者間に生まれる
・・・・想像するけで恐ろしい現象です。

一朝一夕の取組ですぐに結果が出るものではありません。しかし一歩一歩やっていくしかありません。
それには経営者や園長の強い決意と忍耐が必要になります。もし改革を考えている園がありましたら、弊社がお手伝いができるかもしれませんので「たっちかんぱにぃ」のコンサルティングをご覧ください。
https://www.tatti.biz/consulting


大変参考になった「イクボスフォーラム」でした。今後もファザーリングジャパン九州さんと協力しながら、保育業界で働く人が笑顔でいられるように、それが将来を担う子どもたちの為になることを信じて活動していこうと思います。

3連休の初日にも関わらずご参集いただいた皆様に御礼申し上げます。

良い意味で衝撃を受けたフォーラムでした。